専門家への丸投げは止めよう。外注する意味を考えよう。

丸投げは止めよう。

コンサルでも広告でもデザインでもなんでも専門家にお任せし、湯水のようにお金を突き込んで、何一つ満足できるものができないという経験をした方は多いと思います。

特に広告代理店やITシステム系大手は、優秀なエンジニアやデザイナーが所属しているわけもなく、実際の作業は下請け・孫請けが請け負う多重下請け構造になっています。

しかも、下請け・孫請けの人たちはつくっているモノが使いづらいと分かっていても、どうしようもないから見て見ぬ振りをします。こうして欠陥システムや商品が生まれていきます。

あまり頭も手も動かさない上流工程の人たちに沢山のお金が流れて、末端の作業員が受け取るお金は僅か。こんな状況で良いモノができるはずありません。

一方で、依頼側に問題があることも事実です。紹介してもらった業者だからあまり強いことは言えないとか、なんとなく社内の空気が悪いからコンサルに入ってもらおうとか、逆に社内の動きが悪いからとコンサルしてもらうと自分が原因だったなど、例を挙げればきりがありません。

また、どのような課題を解決したいのか、何がつくりたいのかが明確でないまま、丸投げしてしまい、受注側も手探り状態でモノをつくらざる得ないということもあります。

成功しているプロジェクトを見ると、クライアント側がしっかり手綱を握り、受注側の意見を聞きながらコントロールしていることが多いです。

この手綱を握るためには、専門知識だけでなく、しっかりとしたリーダーシップを取れる方が必要です。また、リーダーはどのような課題を解決したいのか、自分たちは何がつくりたいのかを明確にして、熟知している必要があります。

それを受け、我々のようなコンサル・デザイナー・エンジニアが適材適所で集まり、リーダーと一緒に企画・仕様などを一体で構想して共有していきます。

なぜやるのか(WHY)、何をやるのか(WHAT)、どうやってやるのか(HOW)を共有できれば、企画段階では分かることがなった組織・製品・システムなどの欠陥を見つけ修正していくこともできます。何も考えない単なる作業員がつくる成果とは歴然と差が出るでしょう。

そうは言っても、百戦錬磨の専門家の手綱を握るのは難しいと思われるかもしれません。そこで外注する意味について考えてみましょう。

外注する意味について

プロジェクトを成果に繋げる以外にも、外注を上手くつかう企業があります。これを意識的にやるかやらないかで成長のスピードが大きく変わってきます。

  • ひとつ目が社内人材の育成です。

社内だけでリーダーを育成するのは、部門間の壁などによって難しい側面がありますし、社内で優秀な人材も限られているでしょう。

そこでまずは小さなプロジェクトでも良いので任せて、プロジェクトを引っ張っていく経験をさせることで人材を育てましょう。

専門集団をまとめていく忍耐を学び、組織の狭間に立つ意味を理解し、かつリーダーシップだけでなく、人に助けを求めこと、人に嫌な思いをさせないこと、物事の筋道を通してコミュニケーションすることの人間的なバランスが鍛えられると思います。

このような人財は将来に必ず会社を支えてくれるはずです。

  • ふたつ目が社長自身がやり方を学ぶことです。

新規事業でも商品開発でもそのやり方、つまり実務の流れが分からなければ経営のレバーは引けません。さらに産業に特化した実務のプロセスの深い知識が必要です。これらを知った上で一枚の絵(事業計画)を描き、それをもとに人を動かしていきます。このやり方を外部人材から学ぶのです。

我々のようなコンサル・エンジニア・デザイナーなどの専門家は、事業会社の人たちが何年考えても分からないことを1.2か月でつくらないといけません。そのような訓練を受けているからこそ、彼らからその発想や展開の仕方などのやり方を短期で学ぶことができます。

また、人はオペレーショナルな思考する方と、物事を俯瞰しながら抽象化したり、具体化したりできる方がいます。経営には後者のセンスが必要です。

その手法を学び経営に応用していくのです。そうすれば、例えば流行りのデジタル(DX)でも、自分たちの産業に応用すれば何ができるのか、業界の専門家たちの色々な見解を聞き迷わずに経営に活かすことができると思います。

もちろん業務の効率化や自社コア事業への特化などもありますが、ノウハウを社内に蓄積することに第一に考えて外注先を選びましょう。そうすれば自ずと外注スキルも社内に溜まっていきます。