サロンはシェア、マンション、テナントのどれにする?

開業資金に大きく影響するのが、物件の初期費用と家賃、内装費、マシンなどの備品。

目黒、恵比寿、代官山で開業する場合、サロンの形式はシェアサロン、マンション店舗、テナントの3つがある。

どの形式にするかで、これらの経費が大きく変わってくる。つまり、資金をいくら用意できるかによって、サロンの形式も変ってくるし、資金調達の必要性も考えないといけない。なので、どの形式が良いのかポイントを考えてみた。

サロンはシェア、マンション、テナントのどれにする?

いろいろ美容鍼灸院開業のはなしを聞くと、飲食業のようにいきなりテナントで勝負する人はほぼいない。だいたいシェアサロンやマンション店舗から始めている。そこでサロンの形式のメリット・デメリットをまとめてみる。

 メリットデメリット
シェアサロン・初期費用がいらない
・備品が揃っている
・固定客獲得までのお試し
・好みの内装にできない
・利用時間単価が高い
・融通が利かない
マンション店舗・家賃(敷金・礼金)が安い
・少ない資金で始められる
・マンションの規定で開業がNGなところが多い
・好立地を探すのが難しい
・家感が拭えない(信頼減)
・開業できる所は古いマンションが多い
テナント・一等地で開業
・理想のサロンにできる
・信頼度が高い
・賃料が高い
・改装費が嵩む

多くの人が初めての開業でマンション店舗を選ぶ人が多い。この場合は多くても300万、工夫して150万ぐらいで開業できる。施術ベットは中古品で良いし、そこそこのものがフリマサイトに多く出品されている。

よくサロン開業には、3割程度の自己資金で残りを公庫で融資を受けましょうなどの案内が良くあるが、あまりお勧めできない。全額自己資金かつ、何カ月赤字を耐えることができるかを考えて、それらを含めて資金を準備すべき。

なぜなら、開業時はまだコンセプト(強み)や施術メニュー、お客さん対応のノウハウが完成していないし、そもそもお客さんが来ないので自分の生活費すら稼げない中で、毎月の家賃の他に借金返済まであるのは非常に大きなプレッシャーになる。

さらに失敗できない借金をしてしまうと、眠れない、イライラしてしまうなど、それが知らずに表情や態度に表れたり、空気感となって伝わると、さらにお客さんは来なくなる。

まだ、経営というプレッシャーに慣れていない中、大事なコンセプトづくり、施術メニューのブラッシュアップ、広告宣伝などに焦りが出てしまう。その結果、すべてがおざなりになり、ますます負のスパイラルに入っていく。

物件は小さく借りて大きくしていくこと

マンション店舗を借りる場合、カップルや友人同士の施術、さらにはスタッフと入れることを考えれば最大でも2部屋あればよい。1ベット100万とすれば200万までは売上が可能になる。

ただし、少ない資金を有効に活用することを考えれば、最初から従業員を入れることはお勧めできないのは上記に書いたとおり。やはり、顧客が増えて、自然に手狭になっていくに合わせて徐々に広くしていく方がよい。

クライアントに良くアドバイスするのが、1年以内にお店を任せれるようになること。まずは自分でノウハウを構築して、それをマニュアルに落とし込み、翌年はスタッフに任せて、営業・PR活動などに専念する。そうすれば多店舗経営ができるようになる。

少し話は逸れるが、この業界はサロンで働いて、そのままお客さんごと持って開業するという人が多い。美容系はお店の看板より、担当者にお客さんが付くので仕方がないが、経営者にとってそれはたまったもんじゃない。

だいたい3年以内で技術を学んで、独立というケースが多く、戦力にと思ったとたん、お客さんを持って辞めるということを何度も聞く。ここに技術職の雇用の難しさがここにある。

クライアントの場合は、お世話になった方にそれはできないとのことなので、一からお客さんを探さないといけない。知名度も何もない状態で集客するのは至難の業。

そうなると友人、知人から紹介してもらうことになる。とはいっても限られた交友関係での集客は長くは続かないが、まずはそれで良いと思う。仮に失敗しても許してくれる関係性の友人・知人で小さく始めて、経営、施術、お客様対応、集客の完成形を目指そう。

まずはそれでよい理由

時々、開店と同時に集客が成功して繁盛するお店がある。でもそんな状態が長く続かないお店が多いのはなぜか。

その答えは簡単で、内容(施術メニュー、コンセプト、、接客)がつまんないから。いきなり繁盛してしまえば、中身がないから、お客さんには飽きられるし、忙しすぎて目先の対応に追われて、微修正や方向転換をすることも考えられない。

だから、初めはゆっくりと売り物をブラッシュアップしながら、作法を整えて、より内容を強化して満足度の高いお店にしていく必要がある。

急ぎすぎて集客のみを頑張ってしまわずに、まずは自分が納得できているものを提供できているか考えてみよう。その後でも集客に力を入れるのは遅くはないと思う。

ご参考に。