小顔専門店のビジネスモデルを考えてみる

美容サロン経営

2017年頃から急速に伸びたスピード小顔などの「小顔専門店」。

エステ市場におけるフェイシャルという部位特化型のビジネスモデルで、専門的には「頭蓋骨小顔矯正」と言われている。

通常の小顔矯正ではなく、頭蓋骨を中心とした矯正技術により、本来の位置に顔を引き上げていくことができるため、整顔マッサージとは大きく異なる。

家の近所にも今年に入って新規オープンして、かなりの勢いで市場が伸びている模様。

このビジネスモデルの成功ポイントを考えてみる。

小顔専門店のビジネスモデルを考えてみる

エステ市場の中で、他社と差別化するために、部位を細分化して特化することはよくあること。例えばヘッドマッサージ専門、足専門、痩身、ハイフやブライダル専門など。

一般的に様々な部位別の技術は世に溢れているが、その中で成功するためには、

  • 差別化できる独自の技術
  • 仕組み化された教育

この2つが揃わなければ短期間での生産性を上げて展開することはできない。

小顔矯正も小顔に特化して差別化したケースだが、世の中に溢れている小顔の技術とは違い、

  • 単なる小顔技術ではなく、頭蓋骨×小顔矯正の独自の技術
  • 一週間のプログラム型の技術習得教育がシステム化されている

この2つが揃っているからこそ、簡単かつ高レベルでサービスを提供して収益をあげて展開できるビジネスモデルになっている。

独自技術って言っても1週間でマスターできるので、あくまでも見せ方の問題。

さらにこの2つがあるからこそ、享受できるメリットは以下の様になる。

  • 低投資で展開できる
  • 無資格者でも採用・短期戦力化が可能
  • 15坪3ベット(小型店舗)、1店舗800万円、投資回収1年以内のスピード展開

強いのは、短期的にスタッフ教育をして、高回転できるから、低投資展開でき、無資格者のスタッフを短期間で高生産性(80~120万円)を実現できるところ。小顔専門店でのデビュー期間は、2週間程度らしい。

だからこそ、人件費が経営を圧迫することなく、スタートから給与も高く人材募集をすることで、未経験・経験を問わず優秀な人材を採用することができる。

小顔専門店の収益を考える

低投資、高収益の小顔専門店の収益構造をざっくりシュミレーションしてみる。

ベット数3台、稼働率8割で月商300万だとこんな感じになる。これが都心型の基本モデルっぽい。ここから広告宣伝もろもろの費用を出すと、一般的なエステサロンの利益率30%程度になるから、一年以内に投資回収はできそう。

ベット数2台、稼働率8割で月商200万でシュミレーションしてみる。

月来客数200人(稼働客数)で、利益90万(利益率44%)、広告宣伝費などもろもろは入れても、2ベットの超小型店舗なら一年以内に投資回収できる感じか。ただし、ハイフなどの設備を入れるとランニングコストで悲惨な目に合うかも。

いずれにせよ、継続的に200人のリピーターは無名からスタートだとキツイ。

このようにエステなどの小型店舗モデルは、3店舗以上でバランスを取らないと経営的には楽にならないことがよく分かる。

ご参考に。

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